コミュ力の高さを問われる今の社会って、コミュ障を自覚している人にとっては絶望的な気持ちになりますよね。
人と親しくなることが苦手だったり、話題がさっぱり浮かばなかったり、相手にどう思われるか不安になったり、失敗経験が重なると人付き合いに疲れて、人と話すことが怖くなってくるものです。
コミュ力なんて生まれつきの能力だと思われるかもしれません。
でも俺自身、コンビニでパンも買えないほどの対人恐怖を乗り越えた経験があります。
だからコミュ障を克服できると経験談から自信を持って言えます。
この記事ではコミュ障をどう克服するかを深掘っていきます。
コミュ障が抱える悩み
コミュ障だから話題が浮かばなくて苦しい
コミュ障の人の心理としてあるのが、話題が浮かばないことで沈黙の空気が気まずいというプレッシャーを感じたり、相手を楽しませないといけないと自分を追い込んでしまうことです。
人と一緒にいても、何を話題にしていいか分からないんですよね…
オレの場合はたくさん話題を持っていないといけない、という強迫観念みたいなものがありました。
もっと楽しませる話題にしなきゃとか。こんな話振っても面白くないだろうとかハードル上げすぎてしまって。すると話題が無くなってしまうんですよ。
テレビの芸人の影響もあって、面白い事言わないとっていう社会の空気感や圧もオレは感じてましたね
相手を楽しませないといけない、つまらないと思われるような話をしてはいけないという制限を自分に課して、自分を苦しめてコミュ障化している人が多いです。
人にどう思われるか不安
自己肯定感が低く、他人と比べて自分には価値が無いと思っていると人の目が気になってきます。
人と比較してばかりいると、自分のダメなところに焦点が当たるようになってくるんですね。
人と会話が盛り上がらなくて、自分はダメだと思ってしまいます…
会話が盛り上がらない失敗が積み重なると、さらに自信を失うという負のスパイラルになりますよね…
自信を失うと、次もうまくいかないんじゃないか…と不安が増してきます
これが過度になると境界性パーソナリティ障害と呼ばれていて、見捨てられ不安が強まり、自分が他人からどのように見られているかに過敏になることがあります。
人と親しくなれない
人と仲良くなれない、心が近くならないというコミュ障の悩みを抱えている人は多いものです。
人に警戒心がありすぎて、仲良くなれないんですよ…
なかなか心を許す関係を作れないってことですよね
自己開示が苦手で、こんなこと話していいんだろうかって思っちゃいます…
自分を出さないから、相手も話しにくくなって会話が盛り上がらないってありますよね
自己開示が苦手、感情表現が苦手なために、相手に何を考えている人なのかが分からないという印象を与えてしまうことがあります。
孤立する
会話が続かないことの不安から、人の輪に入れず孤立してしまいます。
3人以上の人の中にいると、どう話に入っていけばいいかわからないんです…
1対1だと話せるけど、複数になると話せないってあるあるですよね
どのタイミングで入ればいいのか、ここで入ったらジャマかもと思ったり…
基本自分がどう思われるか不安になってしまう感じですよね
複数の中にいると「このタイミングで入っていいのか」と不安を感じます。
その結果、ずっと黙っていたり暗い雰囲気を出してしまい輪に入れないということになります。
怖くて自分の意見を言えない
自分の意見が相手と違うと、それが原因で嫌われるのではないかと考えてしまいます。
そのためコメントすることを避けるようになるんですね。
これを言ったらどう思われるだろうと考えすぎて、怖くて何も言えなくなってきます…
言葉を選びすぎるんですよね…相手と会話する前に、自分の中で会話が始まってしまうパターンですよね
言ったら傷つけるかも、これは言わない方がいいんじゃないかとかゴチャゴチャ思って疲れてしまうんです…
「嫌われるかもしれない」「友達を失うかもしれない」といった恐怖のせいで、自分の意見を言わないようになります。
人と合わせるだけのコミュニケーションになるので、疲弊してしまうことになります。
失敗するコミュ障克服トレーニング
無理やりポジティブ思考
一般的にポジティブ思考は良いとされています。
でも元がネガティブ思考なのに、無理やりポジティブじゃないといけないんだと思い込むと、思っていることとやっていることが違ってきます。
ポジティブじゃないといけないんだと思っていると苦しくなってきます…
心はネガティブなのに、頭でポジティブになろうとすると、それは苦しいでしょう
自分にポジティブさを言い聞かせる感覚になって、ストレスになってくるんですよ…
本当に思っていることを言う、素直に感じていることを言うと楽になってきますよ
いつも思っていたり感じていることにフタをして、無理にポジティブでいようとすると心のバランスが崩れてきます。
会話のテンプレート化
会話が苦手な人は、こういうフレーズを言っておけば盛り上がるといったテンプレートを欲しがります。
テンプレート通り話しても、なぜか話が盛り上がらないんです…
おそらく情報のやり取りで、気持ちのやり取りになってないからでしょうね
次はテンプレートのあれを使おうとか考えてしまうんです…
テンプレートの暗記に頭を使うと、会話で気持ちが乗らないってことになりそうですね…
テンプレートに頼ると、相手と会話しているというより自分の頭の中で会話している感じになります。
大事なことは目の前の相手との会話で、相手が何を求めているか?くみ取ってあげようとする心構えです。
無理して人の輪に入る
人に嫌われることを恐れるので、相手の誘いを断らない流れになりがちです。
人にいい顔をしてしまうので、誘いを断れません…
NOと言えないので、本音も言えなくなって、人の輪に入っても顔色をうかがうようになってしまいますよね
人に気を使いすぎて疲れてしまうんですよね…
自分の意志より相手を優先してしまう感覚なんですよね
他人に合わせてばかりでいると、自分の気持ちがわからなくなってきます。
ムリに会話の沈黙を埋める
コミュ障あるあるとして会話中に沈黙の時間があると、「つまらない奴だと思われるんじゃないか」という恐怖が湧いてくるというものです。
沈黙の時間があると気まずくて、何か言わなきゃって焦ってしまいます…
焦って話すと、その焦っている感じが相手に伝わってしまうんですよね
焦って間を埋めたくなるから、何か話題無いか?ってまた焦ることになるんです…
無理に話題を探すと話のネタも切れてくるでしょうしね
沈黙のまったりした時間を、気まずいと感じないマインドになることが大事です。
コミュ障克服トレーニングの5ステップ
ここからはオレが実践して、コミュ障を克服できたトレーニング方法を紹介します。
会った人にあいさつして一言加えるというもので、アルバートエリスという心理学者のメソッドがもとになっています。
俺なりのやり方でコミュ障を克服した5つのステップを紹介します。
ちいさな一歩からコミュ障を治す
一番最初のトレーニング方法は、公園であいさつしてみるということです。
相手に届かなくても大丈夫で、ぼそぼそと言うくらいでもOKです。
話しかけても無視されそうで、怖くないですか?
あいさつする相手は、おばあちゃんがいいでしょう。
おばあちゃんなら自分でもできそうです。
無視されても傷つかないし、気さくなおばあちゃんだと話しかけるハードルは低いです。
ちっぽけな成功体験が生まれると、なんだ大丈夫じゃんと思えて勇気が湧いてきます。
少しづつハードルを上げてコミュ障を克服する
公園でおばあちゃんにあいさつできたら、次は店員にあいさつしてみましょう。
店員はお客さんを無下にできないですから、必ず返してくれます。
店員なら愛想も良いから、話もできそうですね
あいさつできたら次のステップとして、商品について質問してみるといいでしょう。
「おすすめあります?」程度でも問題ありません。
あいさつにプラスして一言付け加えてみましょう。
小さく自己開示してコミュ障を克服する
あいさつにプラスして一言付け加えられたら、小さくてもいいので自己開示してみましょう。
初対面の人に自己開示ってハードル高く感じるんですが…
「このコーヒーおいしいですよね」くらいでいいんですよ
そのくらいの自己開示でいいんですね
自分が感じたことを言うだけでいいんです
コミュ障を自覚している人には自己開示がハードル高く感じる人もいるものです。
でもほんの少し、商品の感想や気持ちを伝えるだけでいいんですね。
小さくプライベートに踏み込む
「このコーヒーおいしいですよね」と自分の気持ちを自己開示できたら、相手のプライベートに踏み込んでみましょう。
いきなりLINE交換ですか?
いやいきなりそんな踏み込まなくてOKで、「コーヒーおいしかった、お姉さんの好きなコーヒーってどれですか?」くらいでいいんですよ
プライベートってそのくらいでいいんですね
まずは小さなプライベートでいいんです
コミュ障に陥っている人は0か100か思考になりがちです。
プライベートに踏み込むというと大変なことに感じるかも知れませんが、小さなプライベート「お姉さんはどの商品が好きなんですか」程度で大丈夫です。
すると会話が弾むという感覚を味わえるはずです。
ナンパしてみる
最後はハードル高く感じるかも知れませんが、ナンパしてみることです。
店員に自己開示して、プライベートの話までできたらその応用で道行く女に話しかけて見ましょう。
知らない人に声をかけるのはハードル高すぎます…
確かに最初は大変に感じると思います。でもだからこそチャレンジする価値があるんです
店員と違って、ほとんど無視されますよね…
最初は自己否定される感覚に病んで、苦しくなってくるかも知れません。
でも知らない女性に「こんにちわ」と声をかけて女と話をできた感動は、これまでのコミュ障で苦しんできた人生を全てひっくり返してくれるような出来事でした。
それまでナンパはしょうもない行為としか思えていなかったオレですが、知らない人を恐れるという恐怖をの乗り越える素晴らしい自己啓発に思えたのです。
ナンパではじめて女を連れ出せたとき、コミュ障でずっと苦しんできた自分がここまでできるようになったんだという達成感がありました。
ここまでの苦労に全て意味があったように思え、ネガティブな思考がポジティブに切り替えられたのです。
まとめ
なぜ自分はコミュ障なのかと過去に原因を求めても解決はしないものです。
大切なのはこれからどうなっていきたいのか、どんな行動をとったら変われるのかに焦点を当てることです。
コンビニでパンも買えないところから立ち上がれたオレが語れる経験談で、誰かが一歩踏み出せたらと思います。