どうも零時です。
皆さんは「インセル」って言葉をご存じだろうか。
インセルって言葉は元々アメリカで生まれたもので、直訳すると「非自発的単身者」。


わかりやすく言うと、「女に興味はあるけど、自力で恋人を作れない期間が長引いた結果こじらせてしまった非モテ」ってこと。
こじらせただけなら、まだマシだけど、アメリカなど北米では、
- 自力で恋人作れず、長い期間非モテが続く
- 自分の中に、欲求不満や劣等感をため込んでいく
- ため込んだ負の感情を、銃乱射などの暴力で周囲の人たちや社会にまき散らす
ってことが社会問題化しているんですね。
日本でもいわゆる非モテをこじらせた人っていっぱいいるけど、日本は銃社会ではないこともあってか、せいぜい
- ネットにアンチコメントを書き込む
- 逆らえない立場の人に些細なことでクレームを入れる
- 街中で女性にわざとぶつかる
って範囲に収まっていた。
ぶつかりおじさんにめちゃタックルされた
— 々 (@nommn27) March 27, 2025
人生疲れてて可哀想そんなことしてないでさっさと帰って寝なよ😌
もちろん、これらも大問題なんだけど、ここ最近は刃物で人を襲ったり、放火したりするなど、
日本の非モテの一部がアメリカのインセルのように殺人にまで踏み込むって事例が増えている
そこで今回は、日本でインセルが実際に引き起こした以下の5つの重犯罪を例に、インセルが事件を起こしてしまう深層に迫っていきたいと思う。
- 京都アニメーション放火殺人事件
- 高田馬場女性ライバー刺殺事件
- 安倍元首相銃殺事件
- 新橋ガールズバー店員刺殺事件
- 西新宿タワマン刺殺事件
運営者


陰キャナンパ師・零時レイ
- 歴14年/1200人斬りの現役ナンパ師
- ナンパ塾『NLPナンパ研究所』運営
- 5000人以上が受講し100人斬り達成者を多数輩出
- YouTube登録者9.8万人
- Xフォロワー4.2万人
- 書籍2冊発行➤2年連続ランクインのベストセラーに
33歳にして引きこもりコミュ障➤人生に大きな焦りを感じコミュ障克服トレーニング開始➤ひょんなことからナンパに出会い女優やモデル、セレブなど含む1200人を抱く➤月収10万円&借金300万円の実家パラサイト生活から3社経営する実業家に➤空前の非モテ社会を変えるべく活動
日本のインセルが引き起こした5つの重犯罪
ここからは実際に、インセルが明らかに「人を殺す」ことを目的として引き起こした重犯罪の事例を紹介していきたいと思う。
京都アニメーション放火殺人事件


この事件は2019年7月18日に当時41歳で無職だった男が、
自分が書いた作品を盗まれた
と言いがかりをつけ一方的な恨みにより、京都アニメーション本社を放火、36名が死亡、33名が重軽傷を負う大惨事となった事件。


のちの裁判により、男の言いがかりは単なる筋違いの恨みであることが判明しました。
家庭環境は複雑で、父親から常習的に虐待を受けており、万引きなどの犯罪を常習的に繰り返していたことが分かっている。
2006年にはアパートのベランダに侵入し、女性の下着を奪った上で部屋に侵入し女性の口をふさぐなどの事件を起こしています。
犯行動機は「金欠でヤケになった」「性欲に困っていた」と語っていたという。
裁判では犯人の学生時代が浮き彫りになっている。
中学時代は不登校、高校では男子のみの定時制高校に進学。


この時点で少なくとも、思春期に女性との接点はなかっただろう。
社会人になり、派遣社員になるも仕事が続かず、電気が頻繁に止まりアダルトサイトが見れなくなったことを理由に下着泥棒の犯行に及んだことを供述している。
青葉は専門学校を退学後、コンビニで約8年働いたものの、人間関係の悪化で退職しました。派遣の仕事は続かず、電気やガスも止まる生活になった。アダルトサイトが見られず、青葉曰く『性欲に困って』外出し、下着泥棒した先で女性に暴行。2006年に逮捕され、執行猶予判決を受けています 引用:週刊文春オンライン
さらに同時期に京都アニメーションに所属してた有名女性アニメーターとの「妄想恋愛」の様子をインターネット掲示板に書き込んでいたことが明らかになっています。


以下が容疑者の実際の書き込み。
リアリスティックウェポンあげよっか?
欲しいならあげる
現状で自分自身があれを放棄しても構わん
実際、自分の見立てで
あなたの事をあれを託せる人だとも思ってる 引用:週刊文春オンライン
- リアルスティックウェポンとは容疑者の自作小説
- 著名女性アニメーターとの面識はなし
- あなた=著名女性アニメーターのことで、恋愛感情があったことを裁判で述べている
その後、インターネット上の匿名の書き込みを彼女のものと思い込み、喧嘩しているという妄想を書き込んだり、
最終的には彼女が自分の作品を盗用したと決めつけ、犯行に及んだことが判明しています。
以上のことから容疑者の男性が、
- 幼少期より虐待を受け育ったことで、適切な人間関係を学べず、対人関係の認知が歪み
- そのまま学生時代に女性と接点のないまま過ごし、社会人生活も上手くいかず
- 発散されない女性への欲望は、アダルトサイト→妄想恋愛→下着泥棒→強姦未遂と悪化していき
- 最終的に凶行に及んでしまう
という徐々にインセルが作り上げられていく過程が浮かび上がってくる…。
彼のインセルとしての特徴としては、妄想恋愛。
もちろん誰しもが芸能人やあこがれの人と妄想で恋愛に浸ることもあるが、それを妄想だと理解しているのが健全だろう。
しかし、容疑者は幼少期以来、女性を含む人間との健全な関わりがなく、
欲望の処理先が現実ではなく、ネット・妄想に限定されいたことがよくわかる。
非モテのままの自分をネットでの妄想恋愛で抑え込んでいたが、時間がたつにつれてその現状に自分自身が耐えられらくなり、凶行に及んだのではないだろうか。
高田馬場女性ライバー刺殺事件


2025年3月11日、22歳のライブ配信者の女性に対して、金銭関連で恨みを抱えていた42歳の無職の男が、配信中の女性の場所を特定し、刃物で刺殺した事件。
事件の経緯は
- 2021年末ごろから容疑者が被害者のライブ配信を視聴するようになる
- その時点ではファンと配信者の関係だが徐々に個人的に連絡を取り合うように
- 最終的には被害者が勤務するキャバクラに通い詰める
- そこで被害者に入れ込んだ容疑者は被害者に250万円ものお金を貸してしまう
- 被害者が返済をしないことに恨み、犯行に及ぶ
という流れ。
一部では
無職の容疑者に金を借りて踏み倒した女にも落ち度があるだろ
って意見もある。
もちろんそれも正しいが、もっと問題なのは
非モテを拗らせた結果、色恋にガチで入れ込んで破綻するほど金銭をつぎ込んで暴走した
ことではないだろうか?
容疑者の男性は以下のような性格だったそう。
知人は、次のように証言した。優しく、どちらかというと怖がりで、人付き合いも苦手で『友達は1人もいない』と言っていました。
今の栃木県の家には独り住まいで、両親とも疎遠 引用:週刊文春
孤独によるコミュニケーション少なさが、女性への渇望や、世間と自分の認識のずれを生んでしまったことがよくわかる。
- 公私ともに人見知りがちで孤独
- そんな中、金銭の関係があっても優しくしてくれた女性に入れ込む
- 借金をするまでつぎ込んでしまい、女性にガチ恋し暴走してしまう
といった非モテの男性がインセル化する典型的な流れだと言えます。
容疑者がそもそも、女性にコンプを抱えていなければ、ここまで金銭をつぎ込むことも、ストーカー化することもましてや殺人にまで及んでしまうこともなかったと言い切れるだろう。
日本のインセルの特徴として言えるのは、インセル化するまでの滞在期間が長いことと、自分自身をインセルとしてとらえていないこと。
海外では学生など、比較的若いのスクールカースト下位層が自分自身を「インセル」と自覚し、非モテの代表としてネットに犯行予告して大々的に犯行に及ぶことが多い。
対して日本のインセルは
- 非モテや人間関係で触れ合うことが少ない期間が長引く
- その間に、欲を妄想や、疑似恋愛で何とか自己完結させてたが、
- その現実に耐えられず、いきなりリアルの恋愛に踏み込もうとして失敗したり、騙されたりして
- 結果として、特定の相手女性に恨みをつのらせ凶行に及ぶ
ってパターンの長期間かけて静かに積もっていくタイプのインセルが多い。
ここで言えるのは、今の社会で非モテの男性が増えているってことはこれからどんどんインセル化して暴走する男性が増えていくんじゃないかってことです。
俺たちは人間心理として、暴走した後に事件として「可視化」されるインセルにだけ注目しがちですが、
本当に見るべきは、その「前段階の沈黙している多数の男性たち」ではないだろうか。
安倍元首相銃殺事件


2022年7月、日本中を震撼させた安倍元首相銃殺事件。
容疑者のYについて語りはじめると、
- 父と兄の自殺
- 進学、就職での挫折
- 母の宗教関連での借金


など複雑な要因が絡まりすぎてキリがなくなります。
ただ、ある文筆家が容疑者のツイートに出てくるワードをまとめた下の画像をみると見えてくることがある。


このツイートは山上の犯行前の頻出単語をまとめている。
複雑な生い立ち、宗教で巻き込まれた過去、政治思想など複雑な心境の中でも中央にインセルという単語があるのが印象的です。
彼自身、自分をインセルだと自認していたことが少なくともわかる
さらに細かく彼が残した個別のツイートを見ていきたい。
ジョーカーという真摯な絶望を汚す奴は許さない。 容疑者Ⅹ原文ママ
これは2019年10月20日のツイート。
時系列的に2019年10月4日に公開されたアメリカの映画「ジョーカー」について述べられていることは間違いない。
「ジョーカー」は典型的にアメリカのインセルを描いている。
劇中では主人公が妄想恋愛に及ぶ様子や、童貞であることが示唆されており、インセルを描いた作品であることは間違いない。
容疑者Yがインセル側に立っていることが分かる印象的なツイート。
次のツイートもジョーカーとインセルについて語っている。
インセルが狂気に走って希代の悪党になる映画が大ヒットとなれば女としては困るのは分かるが、ジョーカーはインセルでないのではなく憎む対象が女に止まらず社会全てというだけである。「インセルか否か」を過剰に重視する姿勢は正にアーサーを狂気に追いやった社会のエゴそのもの。 容疑者Ⅹ原文ママ
このツイートからは容疑者が、ミソジニー(女性嫌悪)に陥っていることと、インセルを生み出した社会への恨みを自分の半生と重ね合わせていることが見て取れます。
だが、女性嫌悪に陥りつつも、根底には「愛されたい」という内面が以下のツイートで理解できる。


そうだ、この世界はフレンドリーだし男も女も愛に溢れている。ただオレがフレンドリーでもなく愛に応える術を持たないだけだ。
↓
幼稚園の頃から人との付き合い方は分からなかった。何故お前らはそんなに無邪気に、無垢に、あるがままでいられるのか。 容疑者Ⅹ原文ママ
一見すると、愛について自分自身が無関係であることをニヒリズムに浸って強がっているように思えて、実は人との触れ合いや愛し合うことについて飢えていることが分かります。
インセルの構図として、
- どうあがいても女性へありつけない自分の現状
- 周囲の普通に恋愛できている人への嫉妬
- 負の感情をつのらせる過程
- 負の感情を自分ではなく他人へ向けてしまう
って過程がある。
彼のツイートは複雑だが、ひも解いてみれば1のどうあがいても女性へありつけない現状と、2の周囲の普通に恋愛できている人への嫉妬しているって状態が理解できる。
新橋ガールズバー店員刺殺事件


49歳の男が通い詰めていたガールズバー店員の18歳女性を刺殺した事件。
水商売でありがちな色恋営業に、しかも娘ほど年の離れた女性にガチ恋をしてしまう中年男性。
普通に女性経験を積んでいれば、
- 女性が仕掛ける水商売での色恋営業にのめりこみ
- 娘ほど年の離れた女性に執着し続け
- 挙句の果てに殺してしまう
なんてことはないはず。
犯人はなぜこのような凶行に及んでしまったのか。
彼は
- 専門学校を卒業し、20代で結婚し、子供を授かるもすぐに離婚
- その後群馬県の実家に戻り、20年以上農業に従事していた
- 事件を起こす前は往復6時間かけて頻繁に東京に通い詰めていた


ことが判明しています。母親のインタビュにーよると、容疑者は犯行前日に「年の順に死ぬとは限らないから」と言い残し犯行に及んでいる。
以上のことから
- 20年単位で家族以外の人間と密なコミュニケーションを取っていない
- コミュ障化し、非モテが長引き恋愛に飢えて、金銭を介する疑似恋愛にはまり込む
- 色恋をガチ恋と勘違いしてしまうほど、世間との認識がずれる
- 色恋の線引きが出来ず思い詰めて犯行に及ぶ
といった具合に、徐々に犯人がコミュ障化→非モテ化→インセル化していったことがわかります。
西新宿タワマンキャバ嬢刺殺事件


2024年5月8日未明、東京都新宿区西新宿の高級マンションの敷地内で当時20代の売れっ子キャバ嬢が50代職業不詳の男に刺殺された事件。
容疑者の男は、
- 30代で結婚するも5年で離婚、その後車とバイクにお金を費やす
- その後事件の4年ほど前に、被害者女性とイベントで知り合い、勤務するガールズバーに顔を出すように
- 次第に女性にガチ恋化し、性行為を迫ったりストーカー化する
- 女性と結婚を望むようになり、愛車を売り払い合計1800万円もの大金を貢ぐ
- 女性側は男のストーカー行為を警察に相談→その後逮捕されるも「被害者は俺だ」と語っていた
ことが分かっている。
さらに容疑者の父の証言によれば、容疑者は父に
ある日突然、『今年の秋に家を出るから』と言い出したから『どうして?』と聞くと『オレ、結婚するから』って言ったんだよ。それで詳しく聞いてみると、どうやら相手の女性に『本気で結婚するなら車とかバイクを処分してお金にしてくれ』と言われたそうで、『なんだそれ?』と…以下中略
結婚するためにお金を持ってこさせるなんて普通じゃないし、学はA子さんを一度もウチに連れてきたこともなかったから『やめといたほうがいいよ』と反対したんだ。でも『A子はかわいくて素直でいい子なんだよ』と聞く耳持たず 引用:週刊文春より
という発言をしていたことが判明しています。


さらに女性の関係者側は、
店舗関係者や友人から「A子は色恋営業もせず、好意がないことを伝えていた」
「暴走した和久井はA子の自宅に押しかけシャインマスカットを玄関前に置いたり、電話をかけ『どんだけ貢いだと思うんだ、一発やらせろ』と迫ってたりしていた」
この事件に関しては、女性側の結婚詐欺という批判もあるが、女性側の建前を本気で信じで、商売での関係から結婚できると本気で思い込んでしまったことに問題があると思える。
以下は容疑者の同僚とみられる男性のポストだが、
加害者本人知る者としては何で50代の飯運びが20代の都心タワマン住まいと結婚できると思っていたのか不思議でしょうがない😇 https://t.co/AuJU6mIrHi
— たこちゅ(芸事蒐集家) (@shikochuu) May 8, 2024
非モテをこじらせると、水商売の色恋に正常な判断が出来なくなる恐ろしさが良くわかる。
非モテがインセルになり事件を起こす理由4選


ここまで実例を挙げてきましたが、生まれながらのインセルなど存在しないと俺は考えている。
インセルになって事件を起こしてしまうまでには段階があって、
- 対人全般のコミュニケーションがうまくいかず、非モテ化
- 段々と社会から孤立していってしまう
- 非モテ化した一部の人間が、ネットアンチやクレーマーなどインセル化
- インセル化した中のさらに一部が、一線を踏み越え犯罪を犯す
構図があると思うんよね。
ここからは実際に、なぜインセルがこういった負の方向に突き進むのかって事を語って行きたいと思う。
社会から孤立しているから


コミュニティからの孤立は、第一にして最大の要因ともいえますね。
学校や職場からの孤立は、上記のインセルたちすべてに当てはまっています。
自分が所属している社会からの孤立は、
- 社会参加をして、人に貢献することによる得られる自尊心
- 友人関係、先輩後輩、恋愛などを通して、コミュニケーションにおける適度な距離感をつかむ
- 人との触れ合いによって安心感を司るオキシトシンが分泌され、周囲の人間への安心感
みたいな社会生活を送っていたら当たり前に得られる「人の温かみ」を得る機会が圧倒的に減ってしまう。
一度社会から孤立してしまうと、
生活を一人で完結させてしまい、コミュ障化が進み、浮世離れしてさらに孤立していく
成功体験がなく劣等感を抱えているから


人間が何か行動を起こすうえで「根拠のない自信」も必要だが、



俺はサッカーの県大会でチームを優勝に導いたことがある



俺は仕事のプロジェクトリーダーとして成功させたことがある
みたいな具体的な成功体験は自分の支えになるし、次の行動への原動力になりうる。
1を10や100にするより0から1を達成する方が圧倒的にハードルが高く、インセルはそもそもの成功体験が少なすぎたり、なかったりすることが多い。
人生で一度も成功体験したことない。
— よしたか (@xi6DWl9E2GaBPZg) August 30, 2024
全て全て失敗
こうなると、恋愛とか、新しい挑戦に向かっていく原動力が生まれず、時間ばかりが過ぎていき劣等感をつのらせていく一方になってしまう。
恋愛経験が少なく男として認められていないから


男性として生まれ、異性に興味を持っている以上、常に頭の片隅に女性という存在はついて回る。
たとえ女性にありつけず、恋愛を諦めていたり、女性嫌悪に陥ったとしても、彼らの前に自分だけを愛してくれる理想の女性が現れたら考えを改めることになるでしょう。
インセルの根底にも「女性に承認され、愛されたい」という誰もが持つ自然な感情がある。
しかし、女性に相手にされなかった期間があまりに長すぎたあまり
- 女性嫌悪をつのらせ、自分は女性に興味がないと正当化
- ネットで芸能人の恋愛報道にアンチコメを書き込む
- アイドルや風俗嬢、女性配信者にガチ恋化して付きまとう
日本の女は
— 闘争BOYZ🏳️⚧️🏳️🌈セックスする権利の為に遊郭復活‼︎「NEO遊郭」を創ろう‼︎ (@BOY_BOY_OF_WAR) March 26, 2025
クソだぜ
まったく
といった風に非モテの一部がインセル化してしまう。
そして、その中でもさらに一線を越えたインセルが実際に事件を起こすといった事態に…。
家庭環境の問題で健全な人間関係を築けないから


これは本人だけの問題ではなく、幼少期からの家庭環境の影響も大きいです。
ごく一部のケースを除いて、普通の人間は幼少期に親など保護者から、
- その子が出来る範囲の課題を与えられる
- 課題に取り組み、失敗したら励まされたり、アドバイスを受ける
- 再度挑戦して、成功体験を得て自信を付ける
って過程を踏みます。そして社会生活を送れる人間として成長していく。
皆さんも思い返してほしいが、幼少期のおつかい、お手伝い、両親や兄弟とのコミュニケーションなどあらゆる社会生活の出来事はこのサイクルで回っていたと思う。
ところが、保護者の精神が未熟で、
- 何か自発的にやろうとしてもすべて否定される
- 自分で物事を成し遂げる力がない幼少期に放置される
- 親の機嫌次第で暴力的な虐待を受ける


といった環境で育ってしまうと、
- 自分の意思を伝える自主性
- 目標に対してやりきる能力
- 適切なコミュニケーションスキル
が得られず、対女性関係だけではなく、人間関係全体に問題を抱えてしまうケースも少なくない。
プライベートな人間関係の段階って大きく分けて
- 家族や親族間のコミュニケーション
- 友人とのコミュニケーション
- 異性とのコミュニケーション
って段階があるが、そもそも家族間で基本的なコミュニケーションを学べないと、適切な友人関係は築けないし、もっと濃密で複雑な異性とのコミュニケーションのハードルは跳ね上がる。
インセルは初期の基礎的なコミュニケーションを学べないまま大人になり、周囲の健全な恋愛が出来ている同年代と比較しさらに劣等感をつのらせていく…。
インセルになる前の男性を救うためには?


インセルを救うにはインセルが日々の生活で「幸福感」を感じられるようになることが第一だと俺は考えている。
そもそも「幸福で満たされている人間」はわざわざ犯罪を起こさないし、自殺もしない。
ではなぜ、インセルが幸福を感じられないのか?
その背景には、日本の男たちが恋愛適齢期に女にありつけていないのが強く関係している思うんよね。
下の図を見ればわかるが恋愛適齢期の独身男性の童貞率は4割を超えているが、


さらに問題なのは、次の図。独身男性の自殺率はどの層よりもずば抜けて高い。


ここから何が読み取れるかは明白で、非モテを拗らせた男性の幸福度は残酷だが、限りなく低い。
直近でインセルによる犯罪が増えているのも当然の結果で、今までは非モテで満たされない感情を内に向けていた男性が多かったが、
リアルで他人に危害を加えてしまう傾向が増えてしまったと言える。
恋愛での成功体験を積む必要がある


インセルを減らすには結局のところ、リアルの恋愛を楽しめる男性を増やしていき、
- インセル予備軍の恋愛弱者を減らし
- 恋愛で充実感や幸福を感じられる男性の母数を増やす
しかないと俺は思っている。
- アイドルで疑似恋愛をしたり
- 2次元のキャラにガチ恋したり
- 風俗やキャバで色恋したり


することも、健全な範囲で楽しむ分にはいいが、
モテないあまり、お金と時間を注ぎ込みすぎるのは問題の先延ばしに過ぎないし、
中年になって、何の経験も満足感も残らず、ただ時間だけを浪費して後悔しないと言いきれるだろうか?
スペックに関係なく恋愛できることが大事


インセル問題を解決するには、年齢やスペックに関係なく恋愛できる環境作りが大切だと俺は思うんよね。
メディアやネットの影響か、
恋愛は比較的容姿の良い若い男女がするモノ
って刷り込みが現代の日本では強いように感じる。


当然、見栄えを重視して、恋愛リアリティショーや恋愛ドラマでは若いイケメン美女同士の恋愛を描くことが多い。
逆に、中年男性を密着した婚活ドキュメントではその行動自体を揶揄するようなコメントを目にすることはないだろうか。
Xで弱者男性見てたり婚活でキモいジジイ見てると、高身長で自分と同じくらい高学歴じゃないと人間じゃないなって思う。私は人間と結婚したい。
— ぴんくさん@婚活 (@sJBcQ9eM9q3805) March 12, 2025
それが原因で、恋愛弱者の男性は、



俺には恋愛なんてできない…
って勝手に思い込んで行動しなくなってしまい、時間ばかりがたってしまうことって現代じゃかなりあると俺は思ってるんよね。
スペック関係なく恋愛できる場はある


でも実際には、自分がいくら
- 容姿に自信がなくても
- 低身長でも
- 定収入でも
- 禿ていても
- 40代、50代のオジさんでも
- 同性にすら緊張するコミュ障でも
恋愛を楽しめる場所とチャンスがあると俺は確信している。
容姿に自信がなければメイクで工夫して、プロに写真を撮ってもらい、アプリで勝負する手もあるし、
コミュ障で陰キャラだからクラブで女を誘ってはいけないって法律は日本に存在しない。
使える手段は全て使い行動してみることが大切だと俺は思うんよね。


俺はその手段の一つとしてストリートナンパで恋愛に悩む多くの受講生を見てきたが、
初めからガチのイケメンで恋愛強者なんてほぼいなかった。
例を挙げると、
- 40歳を前にして童貞でスキンヘッドのおじさんが、ナンパで女性を複数人キープ
- 数年間ガチで引き持ってたコミュ障のニートが、ナンパで自信を付けホストに
- 50代のダサかったおじさんがファッションとメイクを極め、月10人抱けるように
ってビフォアフを数多く見てきた。
いま出した例はごく一部で、みんな恋愛弱者からのスタートだった。
変われたのは一歩行動に移したかどうか。
ナンパは一つの手段だが、
現在恋愛でコンプレックスを持っていたり、悩んでいる人はまず、
俺は恋愛するにふさわしい男だと自信を持ってほしい。
インセルから恋愛で這い上がった実体験


今では数多くの人たちに、恋愛とか声かけを指導していて、それが仕事にもなっているが俺自身もまぎれもないインセル予備軍だった。
当時の状況は、
- 33歳にして月収10万円
- ほぼ引きこもり状態
- コンビニのレジにも並べず
- 美容院に行けば汗が止まらず
- 道行く人と肩がぶつかっただけで言いがかりを付けそうになったり
- OLのハイヒールのコツコツとした音に異常にイラついたり
今思えば、かなりヤバい状態だった。
そんな状況では恋愛どころじゃなく、犯罪に手を染めるか、自分で自分を傷つけてしまいそうで危機感を感じ、
公園でお年寄りに挨拶を始めて、何とか人や社会とのつながりを保とうとしたのを今でも鮮明に覚えている。


それを継続した結果、ひょんなことからストリートナンパに出会い、数多くの女性と男女の仲になったり、
それ以上にお互いの秘密を共有できるような親密な関係を築けるようになり、
コミュニケーションに対して劣等感を無くした俺は、いつの間にかナンパづてで起業できるまでになっていた。


一度どん底を経験して言えることは、スタートラインがどんなに低くても、恋愛を楽しめるようになるし、むしろそれは男として当然の権利だと思っている。
もし、この記事を読んで少し、ナンパについて興味を持ってもらえたら、ナンパを無料で疑似体験できるセミナーをやっているんで気軽に足を運んでみてほしい。